町田市長 寺田和雄 殿
2005年11月22日●
小山ヶ丘「廃プラスチック中間処理施設」建設に関する申し入れ
現在町田市は小山ヶ丘2丁目に廃プラスチック中間処理施設を建設する計画を進めています。しかし施設建設地と委託業者が明らかにされたのは8月26日の都市環境常任委員会への行政報告が初めてでした。それによると、町田市は廃プラスチックを容器包装リサイクル法にもとづき分別収集し圧縮梱包するために、1月より廃プラの中間処理業者の公募をおこないました。公募入札の結果小山ヶ丘2丁目の都有地E?7を建設予定地とする千葉県の株式会社佐久間が委託業者として6月10日に決定しました。この経緯は市民に知らされることもなく議員にさえ知らされませんでした。9月28日佐久間は近隣50メートルの商工業者、小山連合町内会などに「住みよい街づくり条例」にもとづく「説明会」を行おうとしましたが、伝え聞いた住民は、「町田市が出席しない説明会は無効」と抗議し「説明会」は成立しませんでした。またたく間に建設予定地に隣接する八王子市四季の丘、南大沢、町田市小山ヶ丘の住民の皆さんを中心に町田市などにたいして「建設を見合わせるように」との要請署名が13,000筆も集められ届けられました。
その後町田市は清掃事業部主催の「説明会」を10月23日に小山センターで、11月19日には小山ヶ丘小学校で開催しました。これには小山地域の住民だけでなく八王子市四季の丘、南大沢の住民の皆さんも含めそれぞれ1,000人を超える市民が集まりました。廃プラ処理施設からもたらされる有害物質による健康被害、環境悪化を心配する住民にたいして市は納得いく説明一つできませんでした。
過去に町田市は小山田、南地域に同様の施設を計画し、杉並病と同じ健康被害を心配する多くの住民の理解がえられず計画は白紙撤回されましたが、この2回の経験は、住民不在の行政は許されないという市民の意志の現れであると考えます。
今、住民の間には、市の境を越えて、住民無視の行政のあり方に対して怒りの声と建設反対の運動が大きく広がっています。
今こそ町田市は市民の命と健康を守るべき自治体の役割をしっかりと果たすことが求められると考えます。またそれは、近隣市の住民のみなさんへの信義であると思います。
住民の理解と合意を得られないこの計画を白紙撤回することを強く求めます。
日本共産党 町田市議団●
日本共産党八王子市議団●
|